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カリカリにさめた都会の道具
走れればいい、積めればいいじゃないかに徹した
ヘタなブリキ細工の箱。
子供が始めてつくる簡易組み立てプラモ。
運ぶ道具。小馬力エンジンで荷車ほどの大容量。
あっと驚く仕掛けとアイデア。
シンプルだから壊れない。
壊れたら自分で適当に治せる超簡単構造。
潰れたままがまたオシャレ?!
ピカピカとキレイキレイが絶対似合わない。
シックで目立たないシャレモノ。
ワックスをかけちゃだめ。
美人以外はのっちゃいけない車。
ブスが乗ったらスクラップに見える
徹底した合理性と道具認識。

そんなイメージってフランスの道具。


ルノーキャトル
売れないルノーが売れる2cvをそっくり真似して作った車。
だから2cvに仕掛けが似ててあたりまえ。
もともと後ろにあったエンジンをミッションごと前後逆さに取り付けるいいかげんさ、だからミッションがエンジンより前にある、なに!これ?と驚くハリガネ結束?鉄板ビスを多用。
建具の納まり立て付けのわるさ、スキマはあたりまえ。引っ込んだら手で押せる?!ほんと!ビンボくささがよく似合う。
ドアを閉めると2cv同様ペチャッ、、不安だらけの乗り心地。
歩きより乗った方がはやいだろ、と言ってる車。

日本車では考えられない夏休みのボクの工作って感じがこの車だ。、、でも好きなんだなぁ、これが、、
本来フロントの両フェンダー部から突き出して特徴的なハンドル状のパイプガードが着いているのだがすでになくなっていた。




操縦感は比較的ビシバシと軽快、サスペンションは2cv同様
ふわふわFFなので床は全面フラット足下の開放感は上々、
マフラーはシリンダーOUTから最後まで一体もの。量産車らしい構造だ。フレンチの大抵がヘッドライトの光軸を簡単に変更できる仕掛け。フロントサイドウインドガラスは全開しない変なデザイン、なぜかワンタッチでガラスが外れる仕掛け。暑かったらマドをはずせということらしいドア、フェンダー、ボンネットとボデーとのジョイントの納まりクリアランスが大きく精度など最初から問題外という造り。シートも2cv同様輪っかゴムのハンモックシートで後部座席はワンタッチで外れて(外したら置き場所に困る)あっというまに大容積のカーゴスペースになる。エンジンルームを開けても驚くことバッカ、室内から延びた変哲もないシフトステーの先端はギアボックスから突き出たシフトノブ?に針金状のもので 結束されている、考えてみれば小細工するよりはこれで充分なんだと思わせる、こんな作りはあちこちから集めたパーツを組み合わせたみたいな感じだ、驚きは前にミッション、エンジンがその後に貼り付く、まるでリアエンジンユニットをそのまま前に逆さに付けたというのが実感(実はほんとかもしれない)だからミッションの更に前にラジエターが載らざるを得ない、ペラペラ感のボデー板はさすがに必要部には裏面でリブ板を付加して強度を得ている作り、この車 なんといったらいいのか、、超シンプル 徹底した飾りの排除で道具に徹している だから故にきれいなワカイ女性なんかが道具として乗ればスゴクシャレに決まるんだろうか、ブスはさらにブスになる究極の車だ。
ルノーキャトル/88年フランス 4人、左

母国フランスの街角スナップ/日本では人気のキャトルはスクラップ置き場に野積み/街中を走る車は信頼できる日本車も多い